トイレ便器に「接着剤」、助け無視したと店舗訴える

http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200511050022.html

コロラド州デンバー──米コロラド州のホームセンター店舗内トイレで、便座に塗られた接着剤によって身動きが取れなくなってしまった男性が、助けの求めを無視されたとして、10月末に店を訴えた。

事故が起こったのは、コロラド州ルイビルにあるホームセンター大手のホーム・デポ。訴えたボブ・ドハーティさん(57)によると、2003年のハロウィーン前日に店舗内のトイレに入ったところ、便座に接着剤が塗られていて、身動きが取れなくなったという。

ドハーティさんは大声で救援を求めたが、この声を聞いた従業員が無線で上司に報告したところ、上司は「誰かのイタズラだ」として、取り合わなかった。

接着剤はハロウィーンのイタズラで、塗られていたらしい。

15分以上にわたって助けを求め続けたドハーティさんは、駆け付けた救急隊員が便座のボルトを外して、やっとトイレから運び出された。しかし、心臓のバイパス手術を受けた直後で、トイレに閉じこめられた時に発作が起こり、気を失った状態で救助された。さらに、便座を体からはがす際に、皮膚がはがれるけがを負った。

ドハーティさんは、「ホーム・デポが悪い。しかし、私が非難しているのは、(接着剤ではなく)助けを無視し、あの状態の私をほったらかしにしていた点だ」と話している。

ホーム・デポの広報担当者は、係争中の内容だとして、コメントしていない。